ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は2020年を通じて、自身の権力を国内でさらに堅固なものとし、ほぼ20年間続いてきた権力者としての地位の継続を図るために大胆な動きをみせてきた。こうした動きは、国内に残る反体制派を抑圧し、世界で影響力を強化するなど、ロシア政府の来年の展開を予想させるものだ。今年夏に承認された憲法改正は論議の的となったが、それによってプーチン氏は2036年まで大統領の座にとどまることが可能になった。プーチン氏は今月に入り、大統領経験者の免責特権を拡大し、生涯にわたって刑事訴追されないとする法律に署名した。また同法律では、大統領経験者らが退任後に終身上院議員となることも定められた。
プーチン氏の強権支配、来年もゆるがず
国内の反体制勢力には一層威圧的に、周辺諸国に強い影響力行使か
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