写真:総予測2021
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年末の楽しみである「週刊ダイヤモンド」新年合併号、「総予測2021」が出た。筆者も本連載で自ら株価予測の記事を書いたが、今回はその「総予測」に載っている専門家の市場予想の中に、自分が見落としていた「新鮮な視点」を探しながら読んだ。そこで得た気付きや学びを読者のみなさんと共有したい。(経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員 山崎 元)

週刊ダイヤモンド「総予測2021」で
他人の予想と自分の予想を比較検証

 筆者は、12月2日付の本連載『2021年に株価バブルは破裂?山崎元が「まだ」の一票を投じる理由』でタイトル通り、「株価はバブルを形成しつつあるが『まだ』下落しない」、すなわち21年の株価は上昇するだろうという予想を書いた。

 数字に大きな意味はないが、あえて21年末の日経平均株価でイメージを示すと2万9500円くらいだろうか。「バブルっぽい上昇だ」と言っているのであるから、現在よりも10%くらい上の数字を出しておいていいだろう。読者を意識した「売るための予想」なら、3万3000円くらいを示して胸を張るべきところかもしれない。しかし、「思い切りの悪さ」は性格によるものであるし、職業的に目立つ予想を必要としているわけでもないので、ご勘弁いただこう。

 さて、年末の楽しみである「週刊ダイヤモンド」新年合併号(12月26日号と1月2日号の合併)の「総予測2021」が出た。

「予測」の対象にはもちろん株価が含まれていて、複数の専門家が予想を開陳している。他人の予想を読むのは、自分が予想を書くよりも気が楽だ。しかしここで気を緩めずに、自分の予想に見落としがないか、市場の関係者は何を考えているのかを確認してみよう。