コロナ禍の中でも上昇基調を保ち、11月にはバブル崩壊後の高値を更新した日経平均株価。その後も水準を切り上げ、市場には高値警戒感も漂う。特集『総予測2021』(全79回)の#2では、そんないつになく注目度が高まる2021年の日本株の見通しを市場関係者8人に聞いた。(ダイヤモンド編集部 竹田幸平)
コロナ禍の中でも堅調な日本株
プロが予想する21年の見通しは?
コロナ禍の中でも、極めて堅調な相場が続いてきた日本株。主要株価指数の日経平均株価は2020年11月、バブル後高値を更新するに至った。その後も一段と水準を切り上げる形で、12月18日時点の終値は2万6763円39銭と、19年末比で13%高い水準にある。
20年をざっと振り返れば、やはりコロナが最大の相場材料となった。3月には歴史的急落を経験したが、その後は主要国の中央銀行による未曽有の金融緩和や巨額財政出動、グローバルな経済活動再開の動きなどを手掛かりに急反発。直近ではワクチン開発を巡る動きの進展も買い材料となっている。
そんな日本株の21年末の見通しについて、専門家8人の日経平均の予想値は上下の差が1万1000円超に及び、乱相場を予感させるものとなっている。
以降、8氏が予想する21年の日経平均の高値・安値やその時期、企業業績の増益率から注目業種、株価に影響を与えるプラス・マイナス要因、予測の理由・コメントまで一挙に紹介していこう。