【ワシントン】米議会上院は1日、総額7405億ドルの国防権限法案に対してトランプ大統領が発動した拒否権を覆し、同法案を可決した。下院も可決済みで、同法は成立した。トランプ氏が拒否した法律が成立するのは初めて。  国防権限法は航空機や艦船、核兵器など国家安全保障プログラムの予算を定める法律で、毎年制定される。兵士に支払う危険手当の引き上げも同法に基づいて行われる。トランプ氏は今年度の法案が議会を通過する前に拒否権発動の意向を示したが、議会は過半数を大きく上回る賛成多数で可決していた。