しかし、心の中では「自分はきちんとルールを守っているのに、あの人は平気でルールを破っている」というのが許せなくて、イライラしてしまうという心理もあると思います。誰かを見るたびにイライラしてしまいがちな人は、無意識に「あの人は悪い」、「あれは間違っている」とジャッジしてしまう傾向が強いといえます。

「悪いことをする人が許せない」という思いは理解できますし、悪いことをする人よりもいいことをする人のほうが正しいのも確かです。しかし、ジャッジばかりしていると、心の中に「怒り」や「恨み」といったマイナスの感情がたまっていき、結果的に自分を苦しめることにつながります。

 人間に感情がある限り、人や物事をジャッジせずに生きていくのは簡単ではありません。しかし、「ジャッジは、ほどほどにしよう」という意識を持つことはできるはずです。

 第一、他人のことでいちいち自分の感情を乱すなんて、感情の無駄使いです。世の中は、いいことと悪いことが混ざり合っているものです。イライラやモヤモヤがふくらんだときは、「いい」「悪い」でジャッジしていないか、チェックしてみましょう。

変化していく世の中を受け入れていくために

「世の中はどんどん悪くなっている」と思い込んで、心が折れそうになっている人がいます。そういう人にとって、変化は悪い意味を持ちます。

 実際に、変化には予想できないリスクが伴います。「変わる前より状況が悪くなってしまった」という可能性もゼロではありません。そして、人間には「失敗や後悔をしたくない」という気持ちから自分を守る心理が働くため、どうしても変化することを怖く感じるのです。

 しかし、世の中を見渡すと、一見、よくない変化のように感じたものが、実際にやってみるといい結果をもたらしたということがよくあります。例えば、感染症の影響で外出ができなくなり、社会全体が大きく変わったことについても、色々な見方ができます。