――筆者のジェラルド・F・サイブはWSJエグゼクティブ・ワシントン・エディター ***  今から2年足らずの後。米大統領選の結果を覆すという現在の取り組みから長らく時間がたったその時、想定されるシナリオはこうだろう。  共和党の上院または下院議員、党指導部が中間選挙の予備選で再選をかけて、ドナルド・トランプ大統領の推す候補者と争う。現職候補は軽蔑の対象である党内エスタブリッシュメント(既得権益層)として攻撃を受けるが、最終的には勝利する。だが、党内の反対派は今繰り広げられている状況を踏襲する格好で、予備選の結果に異議を唱えるだろう。