サウジアラビアとロシアは原油生産を巡り5日、2月末までは生産量を抑制し、3月から増産を開始することで妥協に達した。交渉に詳しい関係者が明らかにした。サウジとロシアは4日の協議では合意することができなかった。サウジが主導する石油輸出国機構(OPEC)とロシアを中心とした非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」は5日の会議で妥協点を固めるとみられる。OPECプラスは12月、生産量を日量50万バレル増やし、新型コロナウイルス流行を受けて開始した協調減産幅を日量約720万バレルに縮小することで合意した。ロシアは米国に市場を奪われることを警戒して減産の延長に反対する一方、サウジなど大半の生産国は延長を求めていた。関係者によると、アルジェリアは減産の枠組みを3月末まで維持することを主張していた。