コロナが収束すると
大増税で手取り減少となるか!?

 さて、今年の手取り年収を見たところで、これまでの「手取り推移」の変化も振り返っておきたい。

 図(4)は、額面年収700万円の手取り年収を02〜21年の期間でグラフ化したものである。

 グラフで見ると、手取りが減り続けているのが一目瞭然だ。16年までの15年間で50万円も減っている。その後は手取りを減少させる改正がなかったため横ばいが続いており、手取りウォッチャーの私としては少しほっとしていた。ところが、昨年コロナ禍に突入し、この先はどうなるのだろうと不安になった。

 20年6月、コロナ禍対策として2020年度第2次補正予算が可決。一般会計からの歳出は31兆9114億円と補正では過去最大となった。その後、新型コロナウイルスの感染拡大は収まらず、20年12月には第3次補正予算案が閣議決定。経済対策として追加歳出を19兆円超計上し、新型コロナウイルス感染症対策予備費などの既定経費の減額分を差し引いた総額15兆4271億円という予算案を組んだ。

 20年度の当初予算は一般会計の総額で102兆円余りだったが、補正予算を3度にわたって組んだ結果、一般会計の総額は175兆円余りに膨らむ。財源は赤字国債発行で確保するとしており、コロナ収束後に国民から何らかの方法で回収することは間違いないだろう。