記憶にある限り、6日のようにたった24時間の出来事が現職と次期の米大統領、米連邦議会議事堂、そして米国という国家自体を揺るがしたことはかつてなかった。穏やかに行われるはずだった政権移行の承認手続き中に発生した驚くべき政治的暴動によって、米国の民主主義制度が試されている。それがどう対応するかは全く分からない。ドナルド・トランプ大統領の任期は、共和党が上下両院で多数派を確保し、型破りなポピュリスト的リーダーシップへの期待が高まる中で始まった。その任期が6日、実質的に終わりを迎えた。共和党が炎上して議会での支配力を失い、大統領を忠実に支持してきた一部の共和党指導者が大統領から激しく非難され、トランプ支持者の一団が議事堂を占拠・破壊したのだ。