2021年・習近平政権に立ちはだかる「5つのリスク」とは何か
2021年、中国共産党を待ち受ける5つの課題とは? Photo:SOPA Images/gettyimages

2021年は中国共産党にとって
「節目の年」となる

「2020年は極端に異常な一年だった」

 大晦日の夜、習近平共産党総書記(以下敬称略)は、権力の中枢、中南海にある自らの執務室から撮影、放送した新年の祝辞でこう総括した。「突如やってきた新型コロナウイルスという疫情(感染症)に直面」する中で、党と人民がいかに勇敢に挑んできたかを強調した。

 来る2021年に対しては、習近平は「中国共産党結党百周年」を指摘し、「中華民族の偉大なる復興」の実現を呼び掛けた。「2つの百年目標」を構成するもう一つの成分である、2049年の「中華人民共和国建国百周年」を迎えるまでに、「社会主義現代化国家を全面的に建設」すべく新たな旅路が始まると主張した。

 これから中国はいわゆる「政治の季節」に入っていく。今年は結党100周年という中国共産党にとっての節目の年。来秋には党の第20回大会が開かれる。これからの2年間、政治、経済、社会、外交、軍事を含め、党には「絶対的安全運転」が求められる。習近平という党の核心の領導下で、内外におけるあらゆるリスクや不確実性を封じ込め、経済成長、党自体の清廉性の証明、人民の生活水準向上、環境汚染対策の改善、対外影響力の向上、軍事力の強化などを通じて、党の正統性という最も重要な砦を死守、強化すべく邁進していくだろう。

 新年1本目となる本稿では、習近平が党国と人民を領導していくうえで、正統性維持という観点から、その行方を左右し得ると筆者が考える5つの課題・要素を取り上げ、分析をしていきたい。