中国ハイテク株の中で長い間低調だった検索エンジン最大手の百度(バイドゥ)の株価が、電気自動車(EV)への期待から急上昇している。このような動きは、手元資金が潤沢で人工知能(AI)や自動運転に多く投資しているハイテク企業であれば、ある程度納得のいくものだろう。だが詳細情報もなく、同社が公式に認めているわけでもないことを考えると、投資家は先走っているのかもしれない。ロイター通信は先月、バイドゥが自前のEVの生産を検討しており、他の自動車メーカーと協議を行ったと報じた。これを受けて同社の株価は、1カ月足らずで25%急上昇。バイドゥ株は過去数年低迷しており、今回の上昇前は2018年のピーク時のほぼ半値で取り引きされていた。
バイドゥ急上昇、EV参入期待も前途多難か
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