―― 筆者のグレッグ・イップはWSJ経済担当チーフコメンテーター ***  ワシントンとウォール街とではそもそも物事の受け止め方が異なるが、先週は違う惑星と言ってもいいほど、互いに何のかかわりもないように見えた。  トランプ大統領の支持者の一部が6日、暴徒化し連邦議会議事堂に乱入した。議会では米大統領選の結果を認定する手続きが数時間にわたって中断し、民主党議員は大統領の弾劾を要求。この間、株式市場は力強く上昇し、最高値を更新した。  表面的には、株価が上昇した理由は明白だ。