「心が痛んでいる時、それはもう、風邪と同じです。休みましょう」
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話題のWEB漫画家・やしろあずき氏が
真面目すぎて自分を消費しているすべての人に贈る1冊
『人生から「逃げる」コマンドを封印している人へ』より特別に一部公開します。

“知人の死”が多い僕が今、伝えたいこと

知人が死ぬことが多いからこそ、言いたいこと

 フリーランスとして好きなことを仕事にしていると、「仕事が楽しくて休みなく寝る間も惜しんで働いちゃう」ことになりやすいです。

 当たり前ですが、人間は寝ないと死ぬし、休まないと精神が壊れちゃうんですよ。どんなに楽しく仕事をしていても、どこかで休息をとらないと気付かないうちに身体はボロボロ、ということになりかねないんですね。

 実際にそういう働き方をしていた僕の友人が過去に二人、溜まっていた疲労からかお風呂で入浴中に寝てしまい、そのまま帰らぬ人になってしまいました。なので、自分の好きなことを仕事にしている人にも、ブラック企業のようなものとはまた違った危険性があることを知ってほしいです。

 どんなに屈強な体力と精神力を持ち合わせたハルクみたいな人でも、いつまでも「たたかう」コマンドばかりを選択していたら、いつかはHPが尽きてしまいますから。

 フリーランスの「いつでもどこでも働ける」というのは、一見するとメリットしかないように見えますが、実際にはオンとオフの切り替えがめちゃくちゃ難しいんですよね。僕もフリーランスになってから最初の頃は「締め切りヤバいのにゲームしていて大丈夫かな…?」とか「編集の人に連絡返してないからTwitterやりにくいな…」とか思ってたんですが、そんな風に考えるのは全部やめました。

 自分の気持ちと身体に正直に従って、寝たい時に絶対に寝るし、遊びたい時に絶対に遊びます。

 編集の人にキレられたり、なぜか母にチクられたり(なんで?)しますが、こうすることで自分のパフォーマンスがしっかりと発揮できるのであれば、それが一番だと僕は思います。

 これは好きなことを仕事にしている人だけでなく、会社に勤めている人も同じで、心の中では「会社のために休まず働かないと」と思っていても深層心理で辛いと思っているのであれば、しっかりそこに目を向けて行動してほしいです。

 心と身体は嘘をつかないですから。

一番大切なのは自分の「心と身体」!

(本原稿は『人生から「逃げる」コマンドを封印している人へ』<やしろあずき著>の抜粋です)