ブラジルが報告した中国製新型コロナウイルスワクチンの臨床試験(治験)結果が波紋を広げている一方で、一部の国にとって有効性の低さは購入の障害にはなっていない。インドネシアでは13日、ジョコ・ウィドド大統領が中国バイオ医薬品会社の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)のコロナワクチン「コロナバック」を接種する様子がテレビで流れた。ブラジルで同ワクチンの後期臨床試験を行った研究者が、有効性はわずか50.4%だったと明らかにした後のことだ。インドネシアやブラジル、トルコにはすでに、コロナバックの第1陣が届き始めている。トルコは13日、このワクチンの緊急使用を許可した。フィリピンも使用する方針に変わりはないとしている。
中国製ワクチン、有効性に疑問でも需要旺盛
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