米国でこれまで最も電気自動車(EV)を売ってきたのはテスラだ。米国よりかなり規模の大きな欧州EV市場では、ルノー、日産自動車、三菱自動車の3社連合がこれまで最も多くのEVを売ってきたが、昨年はフォルクスワーゲン(VW)がそれを上回り、テスラも迫ってきている。ルノーと日産(三菱は後からこの連合に参加)が日産のEV「リーフ」のようなプラグインカーの初期のリードを生かして強力な成長見通しへとつなげることができなかったのは、自動車史上でも最大級の機会損失だったように思われる。ルノーは14日、日産に続き、過去数年の苦難からの「新たな出発」を発表した。ルノーはEVでは以前からの優位性が多少残っているが、同社の戦略転換は、コスト管理や大型車の販売といった古めかしい価値観への依存度が高い。
EVの先駆者ルノー、チャージが早すぎたか
今回の戦略転換は古めかしい価値観への依存度が高い
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