新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)による死者数は、14日までの公表ベースで200万人近くに上っているが、実際の状況はずっと悪い。世界59カ国・地域のデータに基づくウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の分析によると、280万人以上が命を落としている。この数字は、今回のパンデミックによる世界的な打撃を最も包括的に示すものだ。これら諸国・地域の昨年の死者総数は、平年の水準を12%以上上回っている。この死者数急増分のうち、新型コロナと直接結び付けられているものは3分の2以下だ。公衆衛生分野の専門家らは残りの増加分について、その大半ではないものの、多くが新型コロナの直接的影響によるものだと考えている。それは特に、検査が少なかったパンデミック初期の段階について言えるという。こうした「超過死亡」の一部には、医療体制の混乱や、病院に行くのを避けようとする行動などの間接的影響によるものも含まれている。
世界のコロナ死者数、実際は公表数より上振れか
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