――筆者のヤロスラフ・トロフィモフはWSJ外交担当チーフコメンテーター ***  共産主義時代のポーランド人民共和国だった1980年代、トマシュ・シェモニャク氏は若き学生活動家として――世界中の民主活動家の多くがそうであったように――米国を自由の象徴として深く尊敬していた。  「われわれは民主主義、とりわけ米国の民主主義に心を奪われていた」。シェモニャク氏はその後、ポーランドの国防相を務め、現在は野党議員として活躍している。  そこに現れたのが、11月3日の米大統領選で大規模な不正があったとして結果を覆すことを狙った現職大統領だ。