コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、12月度の鉄道(私鉄)編だ。
小田急・京王ら私鉄5社、業績「前年比2割超減」
鉄道(私鉄)の主要5社が発表した12月度の月次業績データは、以下の結果となった。
京王電鉄の旅客運輸収入は同74.2%(25.8%減)、東武鉄道の運輸収入は同74.7%(25.3%減)、東急電鉄(東急)の運賃収入は同75.2%(24.8%減)、12月度の西武鉄道(西武ホールディングス〈HD〉)の運輸収入は同76.8%(23.2%減)だった。
最も厳しい状況にあるのが小田急電鉄で、運輸収入は同72.9%(27.1%減)という結果だった。
コロナ禍で迎えた12月の冬休みシーズン。私鉄にはどのような影響が出たのだろうか?