東京オリンピック・パラリンピック組織委員会は2020年から延期された大会の実施を6カ月後に控え、数々の障害に直面している。世界各地の新型コロナウイルス感染急増はその一つにすぎない。  世界と米国の新型コロナワクチン接種を加速させる必要性や、懐疑的な日本の一般市民に対し、ワクチンを接種して海外からの多数の訪問者を迎えるよう説得することは、さらに大きなハードルかもしれない。  国際オリンピック委員会(IOC)と日本の組織委は昨年3月、大会開催を2020年から21年へ延期した。決定が下されたのは開会の約4カ月前だった。ここに来て再び、21年の開催を巡り決断を下す期限が迫っている。