米上院は20日、ジョー・バイデン大統領が国家情報長官に指名したアブリル・ヘインズ氏(51)の人事案を賛成84、反対10で承認した。中央情報局(CIA)や国家安全保障局(NSA)など18の情報機関・部局を監督する国家情報長官に女性が就任するのは初めて。バイデン氏の側近らは、連邦議会議事堂への乱入事件のような国内過激派の暴力行為やロシアの関与が疑われる連邦政府への大規模なハッキングなどの差し迫った脅威に対処するため、国家安全保障チームを早急に整備する必要があると述べていた。ヘインズ氏は元CIA副長官で、オバマ政権下では大統領副補佐官(国家安全保障担当)を務めた。柔道をたしなみ、パイロット免許も持っている。またボルティモアで独立系の書店も経営していた。