先週の総括

 先週の日経平均株価は、週末にかけて堅調な動きとなり、年初来高値まであと一歩と迫った。相変わらず米国株式の動きに追随する形であるが、ここにきて売買代金が2兆5000億円を突破、投資家の売買意欲の回復がうかがわれる。週末は米国株式の大幅高と為替が1ドル106円台まで下落したことを好感し、年初来高値である1万4691円まであと一歩の水準まで上昇した。結局前週末比1%高い1万4489円で引けた。

 規模別には、大型株の上昇率が大きかった。マザーズ指数は前週末比2.1%のマイナス、ジャスダック指数は前週末比ほほ変わらずと、新興市場は冴えない動きとなった。業種別には証券、輸送用機器、鉄鋼などが上昇し、一方で不動産・鉱業・情報通信が下落した。

今週の予報

プラント工事業界:
資源開発に加えて
環境インフラ投資も始動しており
「晴」→「晴」

晴 晴

 今週の日経平均株価は、引き続き堅調な動きを予想する。債券買い・株式売りのポジションを解消する動きが断続的に出ており、株式市場への資金流入が起こっているようだ。米国で金融緩和打ち止めの動きが出ている。日本株は米国金利上昇期に上昇しやすいため、外部環境は良好になりつつある。

 プラント工事業界各社の株価は、爬行色が鮮明である。日揮は今年4、5月と連続して急騰、昨年7月高値2565円に迫る勢いだ。東洋エンジも昨年高値にあと一歩である。一方、千代田化工建設の株価は昨年5月の高値2930円から約70%ほど下落した水準だ。この差は何だろうか?