近年、「自己肯定感」に関する本が数多く出版されている。そんな中、昨年9月に刊行され、すでに7万部を超えるベストセラーとなっているのが『「自己肯定感低めの人」のための本』(アスコム)だ。刊行直後から重版が相次ぎ、「自分否定をやめるヒントになった」などと好評を博している。本稿では著者の心理カウンセラー・山根洋士氏が、自己肯定感が低い人が陥りがちな思考のタイプと、その原因を解説する。
自信がない、自虐癖、攻撃的…
「自己肯定感低めの人」3つのタイプとは?
自信が持てない、周りと比べて劣等感を感じる、いつまでも目標を達成できない、誰にも認めてもらえない…そんな悩みを抱える「自己肯定感低めの人」は多くいます。
内閣府が公表した2019年版「子ども・若者白書」を見ると、「自分自身に満足している」と答えた日本の若者は45.1%と、アメリカやイギリスなど先進各国の中で最も低い割合となっていました。
コロナ禍を経て、ますます生き方が多様化している昨今。これからの未来を生きていくためには、自尊心や自信を含む「非認知能力」が重要であるとも言われています。では、どうすれば自分の価値を信じ、自分らしく生きていけるのでしょうか?