在日中国人の間でも「日本のコロナ対応はおかしい」、日本政府の通信簿2020年12月23日の東京・渋谷の様子 Photo:PIXTA

中国の今年の春節でコロナ感染拡大はどうなる?

 新型コロナウイルスとの闘いは厳しい局面に直面している。米ジョンズ・ホプキンス大学の調べによると、日本時間1月27日午前11時半の時点で、世界の感染者数はついに1億人を突破し、1億21万6403人となった。

 データを見ると、目を覆いたくなるほど深刻なものだ。感染者数は、米国が世界最多の2543万4766人で全体の4分の1を占めており、続いてインドが1067万6838人、ブラジルが893万3356人だ。

 一時、感染拡大をうまく抑え込んだかに見えた中国でも、あちらこちらで再拡大している。感染者数と感染発見地の数字が急速に伸びているが、人海戦術を駆使してミニロックダウンと言ってもよさそうな隔離作戦で、必死に阻止しようとしている。

 今年の春節(旧正月)は2月12日。例年、民族的大移動と言われる春節の帰省ブームがもうすぐそこまで近づいてきた。ただ今年も、例年規模の帰省ブームが発生してしまうと、広い範囲への感染拡大は避けられない。そこで、政府が血眼になって出身地に帰ろうとする出稼ぎ労働者を仕事先の現地にとどめようとしている。「就地過年」(仕事先の現地で春節を迎えよう)というスローガンがいたるところで見られる。

 こうした努力の結果がはっきりと出てくるのは、2月末頃だろう。