ゲームソフト小売り大手ゲームストップの年明け時点の株価は18.84ドルだった。それが1月29日には340ドルを超えた。株価が急騰した意外な銘柄は同社だけではない。ゲームストップ株騒動の最新情報をまとめた。
ゲームストップやAMCなど一部の銘柄に何が起きているのか
市場で影響力を増しているアマチュア投資家が先週、力を合わせて、これといった特徴がなさそうな銘柄を最高値に押し上げた。これらの投資家は「レディット」の「ウォールストリートベッツ」のようなソーシャルメディア上のフォーラムを通じて声を掛け合い、ゲームストップや映画館チェーン大手のAMCエンターテインメント・ホールディングスなどの株やオプションを購入した。
株価が急騰すると、一部のデイトレーダーは利益を上げ、空売りしていたヘッジファンドの中には損失を被るところも出た。そこでショートスクイーズが起きた。大量の買いをぶつけられた空売り筋は損失を抑えるために株を買わざるを得ず、その結果、株価はさらに上昇するというわけだ。
小口の投資家が28日も引き続き買いを入れる中、株式取引アプリのロビンフッドなど証券会社数社はこうした投資家に人気の銘柄の購入を制限した。投資家は株を持ち続けるか売るかしかなくなり、証券会社に激しい怒りを向けた。購入制限を受けて、ゲームストップとAMCの株価は下落した。
ロビンフッドを運営するロビンフッド・マーケッツは29日早くに、株とオプションの取引を再開し、ゲームストップとAMCの株価は再び急上昇した。