米国の反ワクチン活動家は、反マスク派や「ヘルス・フリーダム(健康の自由)」に取り組む人々と手を取り合って活動範囲を広げている。こうした活動は政府への不信感の表れで、新型コロナウイルス感染流行を抑える取り組みを難しくしている。11月にアリゾナ州で開かれたイベントでは、反ワクチン派がマスク着用義務付けの批判者たちと結集し、「マイ・ボディー、マイ・チョイス(私の体、私の選択)」と繰り返した。ワクチンの代わりに健康的な食事を推進するモットー「ワクチンではなく野菜の強制を」や、「アリゾナ州マスク義務付け終了を」と訴える看板を掲げた。新型コロナの流行下でワクチン義務付けに反対する人々は、製薬会社への不信感や事業閉鎖など政府の制限策への反感を持つ人々との共通項を見いだしている。こうした人の多くは、非伝統的な健康法を取り入れており、新型コロナワクチンの安全性に懸念を抱えている。
反ワクチン派、反マスク派と共闘 米コロナ対策に逆風
安全性を懸念、接種義務付けに反対
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