突如、日本で話題沸騰
新手のSNS「クラブハウス」とは
新手のSNS「クラブハウス」(Clubhouse)の人気が周囲で突如過熱し始めたと感じたのが、私の場合は1月26日でした。使い始めたら、田村淳さんが藤田ニコルさんと会話していたり、箕輪康介さんの声が流れてきたり、与沢翼さんがいらっしゃったり、「いったいここは何なんだ?」という、まさにカオスな世界でした。
Clubhouseは「音声系SNS」と紹介されることが多いようですが、「誰でも配信できるラジオ」といったほうが実情に近いかもしれません。今のところClubhouseのアプリは、iOSでないと使えない(Androidでは使うことができない)という制約があります。何かを話したいと思った人がルーム(番組のことをClubhouseではこう呼びます)をつくって、スピーカー(ゲスト)を招いてルームを開始します。
ルームの設定が「Open」の場合は、主催者とスピーカーの会話を誰でも聞くことができます。私がアプリを使い始めた初日に田村淳さんと藤田ニコルさんの会話を聴くことができたのはそのような事情からで、ラジオ番組のようであり、友達同士の内輪の会話を盗み聞きするような感じでもあり、これは確かにちょっと不思議な体験です。
この1週間のリスナー体験でClubhouseには何か面白くてクセになるという中毒性があることがわかりましたし、ビジネスでの利用を含めその将来性もいろいろと想像できるようになりました。一方、後で述べる理由からClubhouseは招待制であり、利用できない読者の方も多い状況です。
そこで本稿では、ITとビジネスに関心のある読者のために、Clubhouseの概容と潜在的な可能性について解説してみたいと思います。