ちなみに、録音したりメモをとったりするのは規約違反になっているので、たとえば「田村淳さんが何を話していたかは、記事で書いてはいけない」のがClubhouseのルールです。

 一方で、ツイッターなどのSNSと同様に、管理者側が配信内容をチェックする体制になっています。ですから非合法なヘイトスピーチなどのルームを開いていると、突然アカウントが停止されるといったことがこれから起きると思われます。

 もう1つラジオと違う点は、リスナーが何人くらいいて誰が聴いているのかが「見える化」されている点です。場合によっては主催者がそれに気づいて、リスナーをスピーカーに引き上げたりもできますし、リスナーが自分から挙手して「スピーカーとして話をさせてくれ」とアピールすることもできます。

 そういうと逆に緊張してしまうといけませんが、実際はリスナーの99.9%はただ聴いていればよく、しかもいつでもルームから静かに退出することが可能です。

 このようにラジオやYouTubeの音声版のようなサービスでありながら、より簡単でより双方向に使うことができるという点は、SNSメディアとしての新しいポテンシャルを感じさせます。

収益モデルはどうなるのか
ビジネスとしてのポテンシャル

 一方で収益モデルがどうなるかは、現在、Clubhouse側の意図はよくわかりません。これもアプリの新サービスを立ち上げるときの常套手段で、まずは無料で普及させて、その後に広告などのビジネスモデルを追加することになりそうです。

 また当然ですが、ルームに参加できる人は設定で制御できるようになっています。設定は3種類あって、1つは「Open」。これは要するに、誰でも自由に聴くことができるという設定で、今のところ著名人による多数の人向けの配信はこの設定になっています。

 2つめが「Social」で、自分がフォローしている人だけが自由に入れます。3つめは「Closed」で、自分が選んだ人だけが入れる設定です。これらによって、Clubhouseはいろいろな使い方ができそうです。