ニューノーマル時代に活躍するインナー「モックネック」の着こなし

VWゴルフだけが欧州標準ではない

 この冬から日本に上陸した、新しいルノー ルーテシア。さして車に興味のない人にとって、この5代目を4代目と見分けるのは簡単ではないかもしれない。LEDライト周りが「C」の字になったこと、フロントグリルの意匠がより精緻になって質感も上がったことが、分かりやすいところ。よくよく見ればほんの少しボディはロー&ワイドになっているが、全長はわずかに短くなっている。

 フランス本国で「クリオ」と呼ばれ、日本では登録商標の関係でルーテシア(パリの旧い呼び名)とされた歴代のハッチバックは、初代のデビューが1991年。じつに30年が経過しようという伝統のモデルで、欧州ではBセグメントに属する。他社との比較では、VWゴルフよりひと回り小さく、フィアット500よりは大きいというセグメントで、それぞれCセグとAセグとなるが、欧州全体の販売台数ボリュームはCセグとBセグがツートップで、当然街中でもしょっちゅう見かけるふたつのスタンダードサイズといえる。そしてCセグの不動のベストセラーは歴代ゴルフである一方、ルノー クリオことルーテシアは直近の数世代がBセグのベストセラーなのだ。