同社代表取締役社長の金谷智さんは公立小学校での教員経験もあり、「教員時代から学校現場の閉そく感に課題感を感じていた。外部人材をつなげることによって、学校の授業のクオリティを上げるサポートをしていきたい」とサービスのねらいを語る。名称に「副業」ではなく「複業」という漢字を使うことには、「本業とのパラレルな活動として自身の強みを学校現場にシェアしてほしい」という思いを込めた。

多様な専門・価値観をもつ「複業先生」が、学校現場を変える?自ら複業先生として教壇に立つ株式会社LX DESIGN代表取締役社長の金谷智さん 写真提供:LX DESIGN

 複業先生登録者のプロフィールは、大手企業の社員、起業家、研究者、大学生など様々。経歴や専門分野も多彩だ。複業先生になるのに教員免許は不要で、年齢や勤務年数などの条件もない。「自分の仕事・取り組みに強い思いや誇りをもっている方であればどんな方でもOK」と金谷さん。複業先生に取り組む前には、学校と複業先生をつなぐ「授業コーディネーター」が実施内容について相談に乗り、子どもたちとのコミュニケーション方法をアドバイスするなど、複業先生の力を引き出すサポート体制も整えた。

「複業先生として自分の経験や思いを子どもたちに伝えることは、自身自身のキャリアの棚卸しにも役立つようです。また、その経験を本業に還元させることができたり、今後のキャリアアップに生かせそうだという声もあります」(金谷さん)

 複業先生を経験した人のSNS発信によって活動情報が広がり、最近では海外在住者の登録も増加。2020年12月時点で、37カ国650人が複業先生として登録している。