米国で昨年3~12月に積み上がった
家計貯蓄の累計額

米国で昨年3~12月に積み上がった家計貯蓄の累計額出所:オックスフォード・エコノミクス

 コロナ変異株の出現で目先の不透明性は引き続き高いが、ワクチン普及後には米欧でミニ消費ブームが起きる可能性が高まっている。

 もちろん、感染収束とその後の人々の行動の正常化のペースは不確実性が大きい。ただ、いざ長く続く制約から解き放たれたときに、その気になれば使えるお金が家計にたまっていることは確かだ。

 米国の家計貯蓄は昨年3月から年末までに1.6兆ドルも積み上がった。ロックダウンや外出自粛でお金を使いたくても使えず、貯蓄率が跳ね上がったことが主因だ。また、所得の減少に苦しんだ人も多かった一方、さほど減らなかった家計も相応にあり、大盤振る舞いの財政支援も寄与している。