米議会で18日開かれたゲームストップ株を巡る公聴会で、議員らは米株式市場の構造の細部に関して多くの質問を行った。一部の議員は、得られた回答に満足しているようには見えなかった。だが一連の質問は、オンライン証券会社とって環境が好ましくない方向にシフトする可能性を示唆している。下院金融サービス委員会のメンバーらは、ロビンフッド・マーケッツが一時、ゲームストップなどの「ミーム」株取引を制限すると決めたことについて質問。ロビンフッドが実際どのように利益を得ているかについても多くの質問が飛んだ。こうした質問から、新たな規制が業界に与え得る影響が見えてきたように思われる。公聴会に先立ち、一部の議員や顧客はロビンフッドの決定について、ゲームストップなど取引が制限された銘柄のショートスクイーズ(踏み上げ)を望むヘッジファンドなどに影響されたのではないか、との質問を投げかけていた。ロビンフッドのブラッド・テネフ最高経営責任者(CEO)は、取引の一時制限は、株価乱高下で清算機関が求める証拠金が急増し、積み増しが大幅に必要になったためだと証言した。