話す行為そのものに疲れ切ってしまう
人はどれだけ話し続けられるのか?

 音声ソーシャルのそもそもの宿命として「話す」という行為が無い限り何も起こらない。しかし、インターネットとパソコンの普及によって人が電話を利用する機会は極めて減少し、テキストでメッセージをやり取りするチャット文化はもはや当たり前になった。

 だからこそ、クラブハウスの温故知新的な音声対話の新鮮な驚きと感動があったといえる。

 だが、その一方「果たして人はずっと話し続けられるのだろうか?」という根本的な課題がある。これはクラブハウスに限らず、全ての音声ソーシャルが抱えている深刻な課題だ。

Dabelのスクリーンショット(著者提供)

 ひたすら話し続けることを求められるクラブハウスの精神的苦痛をも伴う「労働作業」のような雑談時間の疲労・疲弊は大きな課題と言える。そこで、最近では「Roadtrip」というアプリが登場した。これは、参加メンバーが音楽を聴きながら時々喋るようにしていて、ライブ空間そのものは雑談可能とはいえ、音楽再生を中心に据えることで雑談し続けることの苦痛や疲労感を大幅に軽減しているのだ。

 ダベルでもBGMやASMR(人が聴覚への刺激によって感じる心地良い音を指し、咀嚼音などが人気)などを背景音として流しながら雑談を楽しめる機能を開発しているのだが、それはまさにずっとしゃべり続ける大変さ、参加者の疲労度を考えての施策なのだ。