「立川」や「西大井」が
急速に注目を集め始めた背景

 2位は「立川」。新宿から中央線で約40分の場所に位置していますが、他の郊外の街と比べると、どこか華やかな印象があります。一帯はもともと地主である地元企業を中心に、オリジナリティの高い再開発がなされてきました。他の郊外都市に見られるような大型ショッピングモールを中心とした街づくりではなく、たとえば人気のホテルや企業などを含む多様な施設を誘致したり、大型複合施設をつくるにしても、街のゆったりした雰囲気を損ねないように配慮されたりしています。

 たとえば、昨年4月に立川駅の北側にオープンした「GREEN SPRINGS」。飲食店や店舗、ホテルやオフィスなどが入る複合施設ですが、豊かな植栽や水辺を配することでゆっくり滞在できるようになっています。一方で、1階部分に地元の名店やおしゃれなレストランなどを誘致。よく「歩いていて目に入る『1階部分』に賑わいを生むことが街に活気をもたらすと言われますが、そのことを意識した街づくりになっていますね。落ち着いた雰囲気がありながら、賑わいもあって孤独感がない。そんなところが人気を集めているのだと思います。

 3位は「西大井」です。2019年11月から相鉄・JR直通線の停車駅となり、渋谷や新宿といったターミナル駅への交通アクセスが向上しました。それに加え、西大井駅を中心に街を眺めると、そこから徒歩20分未満で行ける駅は6つあり、合計7路線が利用できる環境となっています。

 鉄道網が張り巡らされた東京でも、ここまで様々な駅が密集しているエリアはかなりレアです。おそらく、都心への通勤や通学の利便性を考慮して駅を絞っていくと、高確率でこの近辺が候補に上り、それが閲覧数を押し上げたのではないでしょうか。

再開発が進む「渋谷エリア」で高まる
居住エリアとしての魅力

MIYASHITA PARK
MIYASHITA PARK

 トップ3以外で注目したいのは10位の「渋谷」。そして、その渋谷にアクセスしやすい4位の「代官山」、5位の「祐天寺」です。渋谷は長きにわたる再開発の全貌が、昨年からようやく見え始めてきました。2019年には「渋谷スクランブルスクエア」「渋谷フクラス」「渋谷ソラスタ」が相次いで開業し、昨年は「MIYASHITA PARK」が注目を集めました。渋谷駅はこれから数年にわたり再開発が続いていくため、今後もさらに街に熱い視線が注がれていくと思われます。

 これらの再開発に加え、近年はIT企業が数多く集まるなど、街のイメージも大きく変わってきました。若者の街から大人の街にシフトし、居住エリアとしての魅力も高まっているのではないでしょうか。