研究開発や地域貢献
進化するゼライス

写真:摩擦音ケアにひざ年齢コラーゲン・トリペプチドを使った「摩擦音ケアにひざ年齢」

 一方で、被災してからもゼライスは立ち止まることなく、コラーゲンを最小単位化した「コラーゲン・トリペプチド」をベースとした商品群を開発して話題を集めている。なかでも、2019年に発売した機能性表示食品「摩擦音ケアにひざ年齢」は、ひざ痛に悩む中高年に人気を博しているという。

「復旧してからは、社内でも研究開発に対する熱量が上がりました。研究部門がコラーゲンの用途を追求して生まれた『コラーゲン・トリペプチド』は、健康食品や化粧品など幅広い分野に活用いただいています。今は、ゼラチンの売り上げ低下をコラーゲン・トリペプチドがカバーしている状況です。結果的に新しい市場につながったので、みんな前向きに捉えていますね」

 震災を経験して、より“人の力”に重きを置くようになった同社では、人材育成でも新たな取り組みを導入する予定だという。

「震災前に比べ、すべての従業員が同じ方向に向かえるように、それぞれが密にコミュニケーションを図るようになったと感じています。今年からは新入社員を他部署の先輩がサポートする“メンター制度”を取り入れる予定なので、さらに社員同士の交流が活発になると思います」

 震災から10年がたった今もゼラチンやコラーゲンの可能性を追求するゼライス。温故知新の精神で、これからも飛躍を続けていくはずだ。