ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を運営する米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズは、新型コロナウイルスワクチンの接種が広がる中、急速な成長が続くとの見通しを示した。同社が1日発表した2021年1月期の売上高は前年の4倍を上回る26億5000万ドルだった。22年1月期の売上高はさらに41%余り増える見通しだとした。ズームの知名度が高まったのは、コロナ禍の間、多くのユーザーに無料でサービスを提供したことも理由の一つだが、有料のユーザーも急増した。大手企業などが従業員同士や顧客とのつながりを求めたためだった。21年1月末時点で従業員が10人を超える顧客数は約46万7100と、1年前に比べ6倍近くに増加した。