確定申告で税金を取り戻すのはまだ間に合う!そこで今回は、見落としがちな所得控除の代表例を三つ挙げて、筆者が試算した二つの節税額早見表と控除額表を使いながら、それぞれ税金の取り戻し方を解説する。5年分の還付申告で50万円の税金を取り戻した人もいたので、自分に当てはまる「見落とし控除」がないか、ぜひ確かめてほしい。(生活設計塾クルー ファイナンシャルプランナー 深田晶恵)
見落としがちな3つの控除は
医療費控除よりも還付が多い!?
前回は『医療費控除で知らないと大損する「3つの極意」、国税庁作のエクセルに罠?』と題して、医療費控除で確実に還付を受けるポイントについて解説した。「税金を取り戻したい」と考えたとき、医療費控除は多くの人にとって関心が高く、ずいぶんたくさんの人にお読みいただいた。
今回も確定申告ネタ。「見落としがちな控除を探し、税金を取り戻そう」作戦を紹介しよう。見落としがちな所得控除は、次の三つ。
(1)20歳を過ぎた大学生・大学院生の子どもの国民年金保険料を払った→社会保険料控除
(2)親と同居、または別居の親に仕送りをしている→扶養控除
(3)65歳以上の親が要介護状態である→障害者控除が使えるかもしれない
実は、医療費控除よりも還付される税金が多額になるケースが多いのが上記の三つの控除なのである。さっそく順番に見ていこう。