コロナとインフル
コロナとインフルエンザの同時流行が懸念され、インフルのワクチン接種が推奨されたこともインフル感染者激減の一因とみられる Photo:PIXTA

国内インフルエンザ治療薬市場は主に、中外製薬、第一三共、塩野義製薬の3社の製品が競合し、シェアは近年目まぐるしく変わってきた。コロナ禍の今シーズン。シェア争いの結果は?(ダイヤモンド編集部 土本匡孝)

 国内で新型コロナウイルス感染症のワクチン投与が2月中旬から始まり、コロナワクチンに国民の注目が集まっている。一方で同月末、インフルエンザ治療薬市場の「大蒸発」を裏付けるデータが厚生労働省からひっそりと発表された。

 厚労省はインフルエンザ流行シーズン(10月~翌年3月)の毎月分インフル薬供給状況を翌月末に発表している。それによると、卸売業者から医療機関への1月分供給量で、六つある治療薬がいずれもマイナスになった。つまり卸売業者から医療機関への供給よりも、医療機関から卸売業者への返品が上回ったのである。

 昨シーズンに六つの治療薬全てでマイナスになったのは3月分から。今シーズンは打ち止めのタイミングがなんと2カ月も早まった。

 今シーズンの特異な動きは言わずもがな、インフル感染者が歴史的な低水準で推移したためだ。