(4)いっときの感情を抑制できない

 将軍が感情的だと、兵士たちは振り回されます。「崩るる者有り」となって、てんでんばらばらの行動に終始してしまうのです。

 いわゆる気分屋の人というのは、場当たり的な行動になりがち。何をやっても、迷走してしまいます。悪いのは、感情をコントロールできない自分自身です。常に自分を冷静に保ち、方向性を定めて行動することが大切です。

(5)的確な指示が出せない

 将軍が惰弱であると、兵士に的確な軍令を出すことも、徹底させることもできません。そうなると「乱るる者有り」で、兵士たちの統制は乱れます。

 自分の都合のいいように考える、リスクコントロールの甘い人がこれに当たります。ちょっと想定外のことが起きると、パニックに陥ってしまうでしょう。

 それで打つ手がなくなったとしたら、悪いのは状況判断の甘い自分自身です。

 現状を的確に判断し、あらゆるリスクを想定して事に臨まなくてはなりません。「想定外なんてない」と言えるくらい、あらゆる場面に対応できる子細な計画を練る必要があります。

(6)見切り発車をする

 将軍が敵情をきちんと把握できず、兵力も十分に増強せず、しかも中核となる精鋭部隊の育成もしないまま戦いに突入しても、兵士たちは戦いあぐねるだけです。これが「北(に)ぐる者有り」の状況です。

 これは見切り発車をしてしまうことに相当します。ときにはこの「走りながら策を考え、行動する」方法がうまくいくこともありますが、たいがいは力不足・準備不足がたたって、早々にうまくいかなくなります。

 悪いのは、十分な計画を練らなかった自分自身です。行動を起こすときには、用意周到に考え、打てるだけの手を打って、事前に勝算が立ってからにするのが本来です。見切り発車をしてもうまくいかないことのほうが多いことを覚えておいてください。

 以上6つが、失敗のパターンです。

 これらを「なるほどね」で終わらせてはダメ。活用しなければ意味がありません。自分で自分の墓穴を掘らないよう、行動の戒めにしてください。