実際、どの程度
親日的なのか?

 ミャンマーは親日的だと一般的に言われている。実際にミャンマーの方々と接していると、そう感じる局面は非常に多い。一方で長く滞在する人からは、必ずしもそうではないとの声も聞こえてくる。日系企業にとって、海外進出先としてミャンマーの人気が高まっている要因の一つに親日国であることがよく挙げられるが、実際どう思われるかを聞いてみた。

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――ミャンマーは親日国だとの声を聞くが、長期間滞在する人のなかでは、必ずしもそうではないとの意見も聞きます。実際どう思われますか。

榎本氏 やっぱり親日的であるのは間違いないと思います。ミャンマーに長くいる人たちにとって、ミャンマー人のことをよく理解できない部分が、そういう言葉になっているんだろうと思います。

――以前お話に出た宗教面(参考:本連載第8回)での違いもその一つですか。

榎本氏 そういう部分もあると思います。彼らの、自分の稼いだ分だけお布施として拠出するような側面は、やっぱり日本人にとっては分からないでしょうね。

今後ミャンマーで
成功しやすい業種

――今後、どういう業種がミャンマーで成功しやすいとお考えですか。

榎本氏 今後は生活水準が上がるにつれて、より外食の機会も増えるでしょうから、そういった分野は可能性としてはあるのではないでしょうか。食品衛生面も、しっかり教育すれば問題ないと思います。ただ足元で見ると、それよりも物作りの方だと思います。現地の特徴である賃金水準の安さを活かして、可能性のある従業員をうまく使いこなしてやっていくことを考えれば、やっぱり物作りする会社だと思いますね。

――そうすると、内需狙いでミャンマー市場を狙うのは、まだ時期が早いと思われますか。

榎本氏 内需は、ちょっと早いと思いますね。まだ、流通面で未整備ですから。そうしたなかで、海外企業が現地の販売のルートに乗るのは難しいと思います。

――そういう面で、電力で制約を受けず、製品として比較的小さい製造業が、より成功しやすいと。

榎本氏 そうですね。あとは加工貿易としてやれるところだと思います。

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