最悪の事態を想定して
自分の財産を守る
これは戦後の昔話というわけではなく、預金封鎖のリスクは、財政赤字が膨らむ現代の日本でも決して無視できないことなのです。
日本政府の借金である国債の発行残高は約900兆円、地方地自体の借金である地方債の発行残高は約200兆円と、合計約1100兆円にも達します。
新型コロナウイルスの感染拡大にともなう緊急財政出動が、国の財政に追い打ちをかけ、借金がどんどん膨れ上がっています。
日本政府は財政赤字を解消する最終手段として、「預金封鎖=事実上の財産没収」というカードを持っています。
さらに政府は、私たちの税金を使って日本株を買い込んでいます。
もし株価が暴落して大損したり、国の借金が返せなくなったら、最終的には私たち国民に、そのツケが回ってくることになります。
ある日突然やってくるかもしれない預金封鎖から自分の資産を守るためには、日本という国以外に、米国やEU諸国へ投資先(資産)を分散させたり、仮想通貨のような特定の国に依存しない次世代の通貨を持つことかも有効でしょう。
2013年のキプロスでの預金封鎖では、仮想通貨で資産を持っていた人たちは没収を免れたといいます。
いろいろと不安を煽るような話になりましたが、これからの日本では自分の頭でしっかりと考え、資産を守っていく必要があるのです。