アンドリュー・クオモ米ニューヨーク州知事の側近らが州保健当局に圧力をかけ、7月発表された報告書の一部を削除させていたことが明らかとなった。報告書には、政府が確認していた以上の新型コロナ感染者が州の介護施設で死亡したことが記されていた。事情に詳しい関係者らが明らかにした。同報告書は、これらの施設でウイルス感染が拡大した理由について分析したもの。発表された報告では、長期介護施設内で死亡した住民のみを算入しており、施設で体調不良を訴え搬送先の病院で死亡した数は含まれていなかった。この結果、介護施設での死亡者数については、実際の数を大幅に下回る6432人としていた。クオモ氏の側近や保健当局者らが報告書に変更を加えたことは、これまで報じられていなかった。