【ワシントン】ロシアの情報機関が米製薬大手ファイザーなど欧米製の新型コロナウイルスワクチンの信頼を損なわせるため、ここ数カ月にわたりネットでワクチンの開発や安全性などへの疑問を拡散している。米政府当局が明らかにした。  外国機関による情報操作を監視する米国務省のグローバル・エンゲージメント・センター(GEC)の当局者は、ロシア情報機関が利用する四つのサイトを確認したと述べた。これらのサイトはワクチンの副反応のリスクを強調して伝え、その有効性にも疑問を呈しているほか、米政府が承認プロセスにおいてファイザーに急ぐよう圧力をかけたなどと偽情報や誤解を招くような主張を展開しているという。