中国国営メディアの報道が注目に値することはめったにない。しかし最近になって国営メディアは、注目すべき変化を見せた。米国に対するプロパガンダ攻撃の武器として、米国の進歩派が掲げる「ウォーク(woke=人種差別などの社会的不公正の問題に高い意識を持つこと)」のテーマを活用する動きを見せている。  環球時報は2月23日付の社説の中で「ファイブアイズ(五つの目)の枠組みに参加している5カ国のうち、カナダ、英国、オーストラリアの3カ国は最近、中国に圧力をかける行動を取った。これら諸国は、米国を中心とする人種差別的でマフィア風のコミュニティーを作り出した。