コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、2021年1〜2月度のドラッグストア編だ。
マツモトキヨシ、ツルハ、ウェルシア…
ドラッグストア5社に共通する不調の傾向
ドラッグストアの主要5社が発表した2021年1〜2月度の月次業績データは、以下の結果となった。
○ツルハ(ツルハホールディングス〈HD〉)の既存店売上高
1月度:前年同月比105.8%(5.8%増)
2月度:同95.4%(4.6%減)
○ウエルシア(ウエルシアHD)の国内ドラッグストア既存店売上高
1月度:前年同月比102.2%(2.2%増)
2月度:同92.2%(7.8%減)
○コスモス薬品の既存店売上高
1月度:前年同月比107.1%(7.1%増)
2月度:同93.2%(6.8%減)
○マツモトキヨシ(マツモトキヨシHD)の既存店売上高
1月度:前年同月比88.4%(11.6%減)
2月度:同83.2%(16.8%減)
○サンドラッグのドラッグストア事業_既存店売上高
1月度:前年同月比103.1%(3.1%増)
2月度:同86.7%(13.3%減)
2月度は5社全てが前年割れという結果になった。中でも、マツモトキヨシは83.2%(16.8%減)、サンドラッグは86.7%(13.3%減)と前年実績の9割に満たない苦戦を強いられた。