米アマゾン・ドット・コムが出資する料理宅配サービスの新興企業、英デリバルーは8日、ロンドン証券取引所(LSE)への上場を申請した。新型コロナウイルス流行で料理宅配需要が高まる中、米ドアダッシュのIPO成功に続こうとしている。デリバルーの新規株式公開(IPO)は、ロンドン市場における2021年のIPOで最も大きな案件の一つになるとみられている。事情に詳しい関係者によると、同社の評価額は100億ドル(約1兆0900億円)前後になると予想されている。届け出には調達目標額は記載されていない。ロンドン市内では、黒塗りタクシーや2階建てバスと並んで、バイクに乗ったデリバルーの配達員が見慣れた光景となっている。競合は、米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズ傘下のウーバーイーツや、オランダのジャスト・イート・テイクアウェーなどだ。