写真:2018年に開催されたテルアビブのマラソン大会
2018年に開催されたテルアビブのマラソン大会の様子。今年は大きく様変わりして開催された Photo:Michael Jacobs/Art in All of Us/gettyimages

世界最速のペースで新型コロナウイルスのワクチン接種が進むイスラエル。今や国民の半分が接種を終え、コロナ前の日常に戻りつつある。そんな中、イスラエルでも徐々にスポーツイベントが開催されている。東京オリンピックの開催で暗雲が垂れ込める日本が、「ワクチン先進国」イスラエルから学べる事例をご紹介する。(イスラエル国立ヘブライ大学大学院・総合商社休職中社員 徳永勇樹)

「3密」を防いだ
テルアビブマラソン

 2月19日、イスラエルの最大都市テルアビブで恒例のマラソン大会が開催された。世界遺産にも登録されているモダンな街並み、海沿いのビーチや歴史ロマンあふれる旧市街を通るコースは毎年ランナーからの評判がいい。

 しかし、今年はコロナウイルスの影響で開催が危ぶまれていた。実際、マラソン大会は密にもなりやすく、また感染対策も難しいため、2020年は世界中のマラソン大会が軒並み中止になってしまった。大会出場を目指すアスリートやランナーにとっても文字通り我慢の年になってしまったことだろう。

 そんな中、今年のテルアビブマラソンが導入したシステムが画期的だと世界的な注目を集めている。東京オリンピック開催に揺れる日本や、各種スポーツイベントを開催する主催者にとっても、新しいスポーツイベントの形として参考になるのではないかと思い、簡単にその概要を記載する。