「スウィングの始動(テークバック)はどこから始めればいいですか?」という質問をよく受けます。手なのか、肩なのか、それとも、クラブヘッドからスタートさせるべきなのか。

 初心者のうちは無心でボールを打つのであまり気にしませんが、ステップアップしていく過程で、または、調子が悪くなったときなどに、このテークバックの動き出しについて悩みを抱える人が多いようです。

 その答えは「体重移動」です。厳密にいえば、ちょっとした肩の回転と、右方向への少しの体重移動によって、スウィングがスタートし、その後に、背骨を中心とした回転運動が行なわれるのです。

【第5回】アマチュアゴルファーのお悩み解決セミナー<br />Lesson5「テークバックは右方向への体重移動から始まる」
クラブが「8時」の位置を指すまで、アドレス時の状態をキープすることがポイント。右の写真を見ると、肩、腕、クラブの関係が変わっていないことがわかる

 時計の針にたとえると、正面から見て、クラブが「8時」の位置を指すまで、肩、腕(手)、クラブの関係は変わりません。その位置まで、アドレス時の状態をキープし続けることが理想的で、パッティングのストロークをイメージするとわかりやすいと思います。