ぽっこりお腹に効くのは「腹筋」ではなく「尻筋トレ」だった!ぽっこりお腹をなんとかしたいから腹筋!の大間違い。お腹を引っ込めるのにお腹から鍛えるのは非効率的(写真はイメージです) Photo:PIXTA

家で過ごす時間が増えた今、自宅で筋トレに励む“宅トレ”をする人が増えているといいます。筋トレというと、上半身を鍛える腹筋や腕立て伏せなどから始める人が多いのですが、実は最速で全身の効果を実感しやすいのが「お尻」の筋肉を鍛えること。「お尻」を鍛えることは、バランスの良い体型をつくるだけでなく、集中力や決断力アップといった内面にも大きな変化をもたらすといいます。そこで今回は、これまで数多くのトップアスリートをサポートしてきたスポーツトレーナー・弘田雄士さんの著書『最速で体が変わる「尻」筋トレ』(青春出版社)から、効果が出やすい筋トレのアプローチについて解説します。

トップアスリートに共通する「省エネ」な筋トレ

 多くの感動を与えてくれるアスリートたちをフィールドやグラウンドで実際に目の当たりにすると、皆たくましく雄々しい。トップアスリートはさぞストイックに、ものすごい量の筋トレを行っているんだろうなぁ……。そんなイメージを持っていませんか?

 ところが現実は違うんです。一流のアスリートほど、実はものすごく「省エネ」な筋トレをします。これは私が関わってきたトップアスリートたちの共通事項です。

 彼らは一様に、パフォーマンスを上げるために必要な技術トレーニングと、そのベースとなる筋トレに割く時間や労力を、絶妙なバランスで調整していたのです。