人間関係の悩みやストレス、不安を抱えている人は多い。「緊張で心臓のドキドキが止まらない」「失敗したらどうしようと不安になる」「本番に弱い自分が嫌いだ」、そんな自分を変える元刑事のメンタル強化術『刑事(デカ)メンタル 絶体絶命のピンチでちびってしまう人でも動じないハートが手に入る!』を紹介。刑事生活20年。ガサ入れ、犯人確保、張り込み……修羅場という修羅場を潜り抜けてきた元警部による「心を強く保つ習慣」です。常に死と隣り合わせの環境下で巨悪と戦い、人を疑い、時には一般人に罵倒されながらも正常な心持ちで戦うために開発してきた、圧倒的自信と活力が楽しく備わる最強メンタルメソッドを手に入れてください。

刑事が実践している、プレッシャーに負けない方法Photo: Adobe Stock

「弱気になる」と「自分の弱さを知る」は違う。
自分と向き合ってみよう

 刑事は常に心の中で戦っている。取り調べ室で犯人と対峙しながら、意外と弱気になって気持ちで負けている刑事もいるのだ。

「ちょっと認めさせるのは無理かもしれない。いや、でもまだ方法はあるかも。しかしどうしたら……」

 そして組織や周囲からの期待に押しつぶされそうにもなる。つまり実力以上のことをしようとするとストレスになり、空回りしてしまうのだ。

 人間はどうしても自分をよく見せようという意識が働く。「完璧・正解でなければならない」という思い込みにはまりがちだ。

 しかし、「完璧な人」にはなれないし、「弱さ」はなくならないので、いつも不安がつきまとう。

「自分はこんなもんだ」「これ以上のことはできない」「できたらめっけもんだ」そんな心のあり方がちょうどいい。弱気になるのと、自分の弱さを知るのとは違うのだ。

 オレは刑事として20年、犯人と戦ってきた。「これは駄目かも」と弱気になりそうなときこそ、肩の力を抜いて自然体でぶつかったものだ。弱さを克服するのではなく、それを受け入れて、「駄目でもともと。言ってくれたらラッキー」くらいで臨んだほうが結果、うまくいったかな。自分の弱さを知れば、高望みしなくなるのだ。

 キミにプレッシャーを感じる場面が訪れたら、「ま、なるようにしかならないさ」と割り切って臨んでみたらどうだろう。

 力が抜けて意外といい結果になるかもしれないぞ。心の持ちようで結果は変わるのだ。

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