米フェイスブックは中国でブロックされているが、中国政府はフェイスブックの大規模なユーザーだ。時には広告を利用して国外の多くの人々に自らの政治的見解を広めている。フェイスブック社内の掲示板や従業員同士の議論ではこのところ、自社が中国のプロパガンダの窓口として利用されているとして懸念の声が上がっている。事情に詳しい関係者が明らかにした。特に注目されているのは、中国の団体によるスポンサー付き投稿で、新疆ウイグル自治区でイスラム系少数民族のウイグル人が活躍している様子を紹介するものだ。米国や欧州諸国の一部の政府は中国のウイグル族に対する集団虐殺(ジェノサイド)行為を指摘。政治的な洗脳や集団収容、強制不妊手術などの例も挙げている。